「例えば」の効用

「例えば・・・」と物事を何かに置きかえてお話できる人を尊敬しています。難しい話でも、自分にとって未知の話でも、「例えば・・・」と身近なものに置きかえてもらうことで、グーンとその話が分かりやすくなるからです。

「置きかえ」と書きましたが、実は置きかえることで自分がすでに持っている知識と新しい知識が結びつくんですよね。頭の中でバラバラにあったものが、1つのグループになる感じです。

例えば・・・(笑)ノーベル化学賞を日本人が取ったとき、テレビ番組ではその理論について様々なものに例えて説明したりしますよね。最近では初めて「リチオムイオン電池」という言葉を聞いた時、理系に疎い私は「?」マークが並びましたが、スマホや電動自転車などに使われているという具体的な使われ方を耳にした途端に、一気に身近に感じました。(あまり上手い例えじゃないかな(^^;)

この元々の知識と新しい知識のつながりって、学習全般に言える大切なコツです。新しいことを学ぶ時には具体例、エピソードがあると理解のスピードが増しますよね。

英語の学習も同じです。文法は具体的な使用場面をイメージ。ちなみに「場面」というところがポイントです。日本語にはない「現在完了」なんかは「~したところだ」という字面と結びつけているだけでは、うまく活用できるようになりません。単語もどんな使われ方をしているのか、例文にたくさん触れたり、時に画像検索をかけたりして、その単語の持つイメージを把握するのが理想的です。そうやって学んでいけば、「テレビがつかない」も「時計が止まっちゃっている」も表す日本語は違えど英語では ”not working”になることをすんなりと受け止められるはずです。

「例え」に触れたら、そこに自分オリジナルの「例え」を追加できるのがさらに理想。「それってこういうことだよね?」というアウトプットは学んだことが使えている証です。難しい?まずは英単語の例文を自分の話に置きかえるだけでもOK。例文の内容がそのまま自分に当てはまるのなら、その場面を思い出して、感情を全力で出して音読しましょう。

大切なのは、自分と結びつけること。

「例えば」で具体化することの効用を書いてみました。